おのれ・・・子蟹子魚萌えが止まらん・・・・;
苛められっぱなしの子魚が子蟹に惚れる理由を考えて見ました。それがこれです。トム・ソーヤー大好きな私の妄想です。
アフロディーテは掃除当番の最中に教皇の間に飾ってあった高そうな花瓶を壊してしまいました。お約束どおりの事態を素で招く子供です。
アフロ「ど、どうしよう・・・」
シオンのお仕置きが怖くて泣き出すアフロディーテ。それをハイエナのごとくかぎつけたデスマスクがやーいやーいと苛めに来ました。
デス「あーあー。シオンの花瓶壊した!お前すっげえ怒られるぞ!『ふざけるな小僧ー!!』とか言ってふっとばされるぞ!どうすんだよ」
アフロ「う・・・うええ・・・・」
デス「泣いたってあのジジイは許してくれねえだろうな!絶対許してくれねえよ!馬鹿だなあお前!」
やたら嬉しそうにはやし立てる蟹。アフロディーテを恐怖のどん底に突き落とすべく全力投球です。
デス「まあこれから10年はメシ抜きだな!それで100年便所掃除な!シオンに殴られたら1000年は死んだままだしな!そんで一億万年は口きいてもらえねえな!お前ほんと大変な事したよ!」
アフロ「う・・・うわあああん!!」
あっさりころりと恐怖のどん底に転がり落ちたアフロディーテは大泣きしながら走り去ってしまいました。
デスマスクは後ろから、「逃げんのかてめえ!」などとインネンつけましたが、振り返りもしないで一目散でした。
デス「・・・・ばっかだな、あいつ」
一人でぶつくさ言うデスマスク。彼はガキ大将だけあって、シオンにふっとばされる事など日常茶飯事です。さきほどのアフロディーテへの脅し文句が本当なら、彼はそれこそ一億万年は死んだままでしょう。
仕置き慣れしている彼にとってはおびえまくってるアフロディーテがおかしくて仕方ありません。早くシオンが花瓶の残骸を見つけないかな、とわくわくしながら追加はやしたてに行きました。
走り去ったアフロディーテは磨羯宮でシュラに泣き付いていました。
アフロ「シュラ!ふえ・・うう・・・うわああん!」
シュラ「どうしたどうした」
こちらも日常茶飯事のシュラ。扱いは慣れたものです。アフロディーテはしゃくりあげながら自分の犯した大罪を打ち明けました。
アフロ「デスマスクが・・・・一生便所掃除で一生死んだままで一生口きいてもらえないって・・・・御飯も無いって・・・・ひっく」
シュラ「そんなの嘘に決まってるだろう。間に受けるな」
アフロ「・・・・うそ?」
シュラ「嘘だ」
アフロ「じゃあふっとばされない?」
シュラ「いや、ふっとばされるとは思う」
アフロ「ふ、ふえ・・・!」
シュラ「あ、おい、泣くな!仕方ないだろう、お前がやったのだから!とにかく、シオンに言われたら素直に謝れ。もしかしたら許してくれるかも知れん」
アフロ「うう・・・・」
シュラ「・・・俺も一緒に謝ってやるから。しっかりしろ」
アフロ「・・・・・う」
・・・デスマスクはこの様子を柱の影から見ていました。猛烈におもしろくありません。アフロディーテの頭を撫でているシュラをじとっと睨み、はやすのをやめて踵を返しました。
むかむかします。いっそ「アフロディーテが花瓶を壊しました」とシオンにチクりたいぐらいです。いやむしろ「シュラが花瓶を壊しました」です。
デスマスクは磨羯宮裏をうろうろしながら魚が一匹で出てくるのを待ちましたが、その前に上から緊急収集がかかりました。
聖域のガキどもが全員教皇の間に集まると、鬼のような小宇宙をみなぎらせたシオンがゆっくり前にやってきました。
シオン「・・・・花瓶が壊れていたが。犯人は誰だろうな?」
すくみあがるガキども。中でもシュラに手を繋いでもらっている犯人は恐怖の余り失神寸前です。
シオンは一同を見回し、端から順に聞いていきました。
シオン「ミロ、お前がやったのか?」
ミロ「違います」
シオン「カミュ、お前か?」
カミュ「いいえ」
シオン「シャカは?」
シャカ「笑止」
シオン「・・・・・・デスマスク?」
デス「俺じゃねえ」
シオン「ムウ、お前ではあるまいな?」
ムウ「違います」
デスマスクは横目でそっとアフロディーテの様子を伺って見ました。一番端にいるアフロディーテは、血の気の失せた真っ白な顔をして眼に涙を浮かべています。
そんな顔してたら一発でばれんだろ!と心の中でイラつく蟹。
しかしシオンが近づくにつれて犯人がかたかた震えだすのを見ると、今度は急に可哀想になってきたのです。
自分に苛められたぐらいでもわんわん泣き喚くアフロディーテが現役の鬼教皇にふっとばされたらどうなってしまうでしょう。本当に死んでしまうかもしれません。
デスマスクは何とかしてやりたくなりました。今すぐアフロディーテをかっさらって逃げるとか・・・・
が、実行に移す前にシオンが真犯人のところまで来てしまいました。
シオン「アフロディーテ。顔を上げて私を見なさい。花瓶を壊したのはお前か?」
アフロ「・・・・・・・・」
シオン「アフロディーテ」
その時です。いじめっ子の頭にぱっと電光のごとくアイデアがひらめきました。
デスマスクは叫びました。
デス「じじい!やっぱりそれ俺がやった!」
・・・・・シオンとて馬鹿ではありません。目の前の小魚が怯えきっているのを見れば、やったのが誰かなど一目瞭然。何より、蟹の隣のエイトセンシズ持ちがこの自白にもの凄く不服そうな顔をしています。
ですが。
シオン「・・・本当にお前か?」
デス「そうだっつってんだろじじい。子供の言うことぐらい信じろよ」
こう言われては後にひけません。花瓶以上にむかつくガキです。
デスマスクはシオンにふっとばされる事になりました。
教皇の間がどっかんどっかんいっている間、外では無罪放免された魚がうずくまってデスマスクの出所を待っています。
御飯は自分のをあげるし便所掃除も手伝うから、どうか死なせないでと一生懸命に祈っているのです。