まずは彼らがいなければ話になりません。

 BLONZE SAINT  

 星矢・・・・天馬星座(ペガサス)の聖闘士。タイトルでもわかる通り本作品の主人公。13才。生き別れの姉を探す身分だが、少なくとも原作では探している暇なぞ一秒たりとも無かった。純情真っ直ぐフェミニスト、密かに女にもてまくりという、いかにも主人公な性格&容姿なのに、周りを囲むサブキャラ達がどいつもこいつも濃いせいでひたすら目立たない。「ペガサス流星拳」といういまいち特徴の無い技のせいもあるか。いなければ成り立たないがいても全然気にかからない、例えて言うなればドーナツの穴のような存在である。
 ・・・・が、ポセイドン編のOPのウインクで管理人はちょっと萌えた・・・・・;


        


 紫龍・・・・龍星座(ドラゴン)の聖闘士。14才。出てきた当初は結構イヤミな男っぽかったが、中盤からはすでに誰よりも思慮分別をわきまえた良い子になっていた。失明2回、死亡4回という常識の人間では考えられない記録を持つが、へこたれる様子はない・・・・というかこのマンガにおいてそんなのは些細なことに過ぎないらしい。なぜか相対するキャラごとに「見事だ・・・!」と感銘を与える心意気の持ち主。老師に育てられたせいで口調がじじ臭くなってしまっている。「老師にきいたことがある」ではじまる故事引用は既に彼のキャラ形成の一部となった。
彼の聖衣は「最高の防御を誇るドラゴンの盾」「最高の威力を誇るドラゴンの拳」がウリだが、とりあえず常に瀕死な彼の戦いを見ている限り、その噂はガセであったと思われる。


        


 氷河・・・・白鳥星座(キグナス)の聖闘士。14才。金髪碧眼の美形少年でありながら、彼ほどファンに恥をかかせる聖闘士は他にはいない。そもそもヘッドギアのデザインからして間違っていると思うのは私だけか・・・アニメで嘴を黄色くペイントしたスタッフのセンスも本気でわからない。そしてあの白鳥ダンスは一体・・・・;
しかしわからないといえば、母親を「MAMA」と呼ぶ前代未聞のマザコン美形少年キャラを創出した車田先生自体が既に謎なので、もはや氷河に関しては何でもアリなのかもしれない。
 「クールを追求」しながら彼がクールであったことはかつて一度もなく、そこがまたこのキャラの魅力だろう。技の名前もかっこいいし、ポセイドン編で水瓶座聖衣を纏った時には完全に星矢と紫龍を食ってたし、(位置的に見てもあれじゃ氷河が主役だろう;)、身内が絡まなきゃまともなはずのキャラ。


          


 ・・・・アンドロメダ星座の聖闘士。13才。アフロディーテとミスティと彼のせいで、私は長年車田先生を女性だと信じていた・・・男性に作れるキャラじゃないだろう、これは・・・・。女の子に「なんて美しいの!男だと思えなーい!」と言われて本人の心境はいかばかりか。登場したばかりの時は氷河よりもクールだったのだが、そのうち無類のウェットな奴になってしまった。兄さんとの関係は信頼を通り越して既に異常なほど。彼が女だったら八方丸く収まっていた気がするが。
通常はアンドロメダチェーンで戦い、それで通用しなければネビュラストーム、それでも駄目だったら兄さんを召喚するという、RPGにおける始末の悪い敵キャラのような人間。彼が強いのか弱いのかは意見の別れるところだが、恩師の聖衣を泣き笑いと共に指一本動かさず木っ端みじんにした男なので油断は出来ない。



 一輝・・・・鳳凰星座(フェニックス)の聖闘士。誰も信じていないが15才。瞬の兄だが、既に皆の「心の兄貴」。瞬を見た時女性にしか書けないキャラだと思い、車田先生=女性と信じた私だったが、考えてみれば一輝こそ女には書けないキャラであった。推定四才「むううっ、宇宙とは?」と口走る彼に乾杯。
 彼は存在自体が既に傑作だが、台詞やシーンでも歴史に残りそうなものが無数にある。特に、視聴者に深い打撃を与えたという点で、アニメの「エスメラルダ走り」は印象深すぎた。悪い意味で。そういえば、アニメでは一輝兄さんの声はものすげえ渋くてカッコよくてはまり役だったのだが、製作スタッフよ、彼が15才だということを既に念頭においてないだろう。
 十二宮の戦いでは最終的に塵となって散った彼だったが、シャカ曰く「君は誰の手も借りずに必ず戻ってくる男」。たとえ塵になっても死亡とはみなされない、つーか信じてもらえない一輝兄さん。そしてその後、予言された通り帰って来る一輝兄さん。確かに彼の聖衣には自己修復機能がついているが、彼自身が完全自己修復機能つきなら、それは既に人間ではない。塵だぞ?塵・・・;



 邪武・・・・一角獣星座(ユニコーン)の聖闘士。13才。サブキャラとしては誰よりも早く、しかもこれ以上ないほど派手に登場したのに、ついに振り向かれることのないまま終わったキャラ。初登場時は間違いなく星矢のライバルの立場であり、銀河戦争で彼と戦うはずだったと思われるが、瞬のアンドロメダチェーンと一輝の乱入のおかげで何一つ見せ場のないままメインキャラから転落した。
 瞬&一輝の兄弟を少しは恨んでも良いと思う・・・・
 作中唯一「城戸沙織」に執心している少年。彼女のためなら馬にでもなる。馴れ初めが切に知りたい。



 ・・・・持ち台詞の数が片手で数えられるキャラ相手に一体何をコメントすれば良いんだか・・・;子獅子星座(ライオネット)の聖闘士。15才。銀河戦争の賑やかしに作られたとしか思えないほどどうでも良い扱いをされているが、十二宮編も中盤にして「やった、初台詞!」との涙の名言を残したため妙に忘れられない存在だ。
 それにしても、必殺技の「ライオネットボンバー!」の名前があまりにも投げやりにつけられていると思うのは私だけなのだろうか・・・



 ・・・・海ヘビ星座(ヒドラ)の聖闘士。14才。顔からして既にやられ役で、事実、銀河戦争では氷河の引き立て役以外の何者でもなかったのだが、なぜか裏ファンが多い。なぜだ。ざあます言葉のせいか。それとも自身を省みもしない「勝敗は常に顔で決まるのだよ」発言のせいか。だが、考えてみると、聖衣自体が毒を持っているキャラクターは全編通して彼のみ。蠍座のミロでさえ、激痛はあったが毒はなかった。ヒドラの聖衣はかなりレアな特殊能力を持ってるといえよう。惜しむらくはその毒の効果を見る機会がまったくなかったことだ。



 ・・・・大熊星座(ベアー)の聖闘士。15才。銀河戦争第一戦目で星矢と対決し、じつは邪武よりよっぽど見せ場があった人。両手で相手を絞め殺すという、15才の不安定な年頃の少年としてはかなりどんなもんかな必殺技を持つ。もしも青銅聖闘士全員で黄金聖衣を継承することになった場合、視覚的にも彼は間違いなく牡牛座のを継ぐのだろう。・・・・うーん、牡牛座=かませ犬が定着しそうではあるが・・・・;
それにしても、大熊座といえば北斗七星、北斗七星といえば神闘士がいたはずなのだが、そこら辺どうなっているのだろうか。



 那智・・・・狼星座(ウルフ)の聖闘士。14才。青銅予備軍の中では一番の男前。戦法がスピードをいかしたヒットアンドアウェイ法だし、もしもまともに戦えていたらかなりかっこいいキャラになったはずだ。銀河戦争初っ端から一輝兄さんに当たったのは運が悪すぎたといえよう。おかげで「鳳凰幻魔拳」の初の犠牲者になってしまった。
しかし、その一輝に対し「お前だけ地獄から帰ってきたようなツラをしているが、ここの奴等は全員見てきたんだ。この世の地獄をな!」と、一同の気持ちを誰よりも早く代弁した彼は、もっと礼賛されてしかるべきだと思う。そしてアニメでのあのすがすがしすぎる声は一体・・・・・一瞬星矢と間違ったぜ・・・・;
 誕生日から行くと、彼が黄金聖衣を継いだ場合、になる。
 ぜったい似合わねえ・・・・!



 ジュネ・・・・カメレオン座の聖闘士。14才。女性。一体彼女はなんなのか。一時はダイダロス先生との仲を疑ったが、本命は瞬だった。おお姉女房。瞬が聖域にたつ前、完全武装して引き止めに来るが、二人の抱き合った見開きであの回が終わってるのを見て管理人はしばらく虚脱感にさいなまれた。しかも文庫版では巻自体があそこで終わっていたため、私は次の巻を購入するまで心落ち着くことが出来なかったのだった。女性聖闘士の中でももっともインパクトのある登場をやらかしたのは間違いない。
 もし彼女が敵だったら、「カメレオン」 の特色をいかして風景と同化、どこからともなく攻撃されて大苦戦、という展開になっただろう。対策としては、瞬の「アンドロメダチェーンは何万光年のかなたでも必ず見つけ出す」攻撃か、紫龍の「見えない目でもはっきり見える」作戦で行くしかない。せっかく鞭もあるんだし、一回ぐらいは戦ってみて欲しかったキャラ。



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