デスマスクは変則的にヤキモチを妬くと可愛いと思います。




 教皇命令「聖域の悪口言ってる奴らをリストアップしてこい!」の潜入捜査でパーティーに出席した二人。どんだけ心の狭い命令だ。
 二人一緒では他人の口が軽くならないので基本的に別行動です。
 仕事中、会場ですれ違った際の会話。

アフロ「・・・ネクタイが歪んでるぞ」
デス「・・・・。どーも」
アフロ「さっきから聞きたかったが、今日は何でそんなに機嫌が悪そうなのだ?」
デス「お前がそんなカッコしてるから」
アフロ「何を今更・・・・・君は女の口を割らせるのが仕事。私は男の口を割らせるのが仕事。交代してもいいが、君だとたぶん男はよりつかない
デス「そういうこと言ってんじゃねえんだよ俺は」
アフロ「今までこんなことでグダグダ言わなかったではないか」
デス「今までは今まで。今日は今日」
アフロ「だだをこねるな。まずは仕事を完遂して・・・」
デス「仕事っつったって、これもう仕事とかいうレベルじゃねえよ。うっかり雇っちまった従業員が余ったからなんかさせなきゃいけないっていう大企業の理屈だよ。それじゃなかったら単に俺達に聖域にいて欲しくねえんだよ。最近のサガからは何かそんな感じするだろ?ああ教皇になんかなるんじゃなかった、蟹とか魚とかすごく面倒くさい、海に帰ればいいのに、みたいな」
アフロ「しない!どんな被害妄想だ。馬鹿みたいな理屈こねてないでさっさと持ち場に・・・」
デス「馬鹿でーす」
アフロ「・・・子供か君は」


 デスマスクのヤキモチフラグが何で立つのか、法則性がさっぱり理解できないアフロディーテ。
 長くいればいるほど場の雰囲気を悪くしそうだったので、仕方なく中途で蟹を引っ張って退場するのでした。

 ちなみに原因は「こういう場所でそういう背中の開いた服着ないでくんない?」みたいな、本当にどうしようもない理由だといいと思います。
 周囲の視線がどうこうより、露出の高い服をアフロディーテ自身が選んで着てきたというのが彼の不興を買ったんだと思います。

デス「・・・絶対お前の方が俺より遊び人だ」
アフロ「は?そんなわけがあるか」
デス「あるね。大いにあるね。俺なんかお前に比べりゃよっぽど純情だと思いますね」
アフロ「・・・君、なんか今日変だぞ」

 帰りのタクシーで薄気味悪そうにするアフロディーテに、不機嫌なままもたれかかって「重い!」とか怒られてるといいと思います。
 そんな甘えん坊な蟹。



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